20.意見を求めるならば、達成した人に

おそらく条件反射の代弁者で最も有名なのは、ロシアの心理学者パブロフではないでしょうか。
1904年にノーベル賞を受賞した彼の実験で、最もよく知られているのは犬の使った実験です。

その内容は、犬にエサを与える時にベルを鳴らすという実験でした。
最初の内は、犬はエサを見るとよだれを出していましたが、その後パブロフは、犬がエサが運ばれてくる前のベルが鳴った時点で、よだれを出すようになったことに気づきます。
ついには、犬はまったくエサを与えられずとも、ベルの音を聞くだけでよだれを出すようになりました。

条件反射はとても強い力であり、ほかの力同様、良くも悪くも調整されます。
車を運転する時に、あなたは条件に適切な反応をするように自分を調整しています。

運転している間の細かい自分の動きなど、いちいち覚えていないことの方が多いであろうし、運転における全過程は条件反射と言えるでしょう。

また車の運転ができる人が助手席に座っている場合、走っている車の前に車や動物が突然飛び出してきたりすると、助手席に座っている人も無意識に足を踏み込んだりしているのに気づいたことはないでしょうか。
それは、刺激に対してコントロールされた自動的な反応なのです。

これはあなたの友人や家族の条件反射と同じであり、もしあなたが彼らに将来大企業に会長になると言ったとする、彼らは何というだろうか。

彼らはきっと、あなたが冗談を言っていると思うでしょう。
それから、あなたが本気だとわかると今度は、自分の考えをもっともらしい常識として話し始めるでしょう。

「何のためにそんな苦労を」「今でもいい仕事に就いてるじゃないか」「何もわざわざ波風を立てなくても」「身のほど知らずなことはするな」などと言うでしょう。

だが、もしあなたが大企業の会長に同じことを言ったとしても彼は笑わないでしょう。
彼はそれが実現可能だと承知している理由は、自らそれを成し遂げた体験者だからです。

私自身が初めてビジネスの世界に入った当時、私は高級住宅計画にうってつけの土地を発見しました。
そこには開発許可が下りておらず、また私には資金もなかったが、私はそこに高級住宅を建築できる可能性を感じていたし、需要もあった。

私を心配して周囲の人がいろいろ言ったが、そのうちの一つの非常に典型的な言葉を私は一生わすれないでしょう。

高級住宅のために土地を開発すると私が告げたとき、父はこう言った、「その土地の利用価値がなくなったらどうするんだ。私だったら、そんな無謀なことはしない」と。

しかし、2年もたたないうちに、その土地は開発され、今では億万長者の街としてしられている。